挫折の瞬間なんて唐突に訪れる

勿論前兆はあったのかもしれない

けど、挫折を味わったことのない私には自分のSOSに気づけなかった

叶えたい夢があって大好きな事で生きてくために入った専門学校

初めは順調であったかい仲間にも恵まれて、今まで自分が培ってきた経験に加えて新しい経験が沢山で充実してた

今まで中学受験も高校受験も専門学校の特待生試験も夢も趣味も運動もそれなりに器用にこなして来たし挫折なんて言葉縁遠いほどすんなり生きてきた

だけど心なんて簡単に折れた


ハッキリとその音が聞こえたのは唐突だった

とある授業中、突然目の前が真っ暗になって足元がぐらついて気がつけば目から涙が溢れてた

痛くもない、悲しくもない、なんの涙か分からなかった

ただただ笑ってても泣いててぼーっとしてても泣いてて、その内感情がわからなくなった壊れたおもちゃの人形みたいになった

その夜ただひたすらに吐いた

私を気遣って晩飯に友達が誘ってくれたラーメンを全て戻して、吐くものがなくなってもなお胃液で喉を焼きながら一晩吐き続けた