4月、私はやっとの思いで
私立清明高校に入学した。
中学での成績だと
正直厳しいと言われていた
この高校に
死ぬほど努力して入れたのだ。
嬉しさが込み上げると同時に
不安もたくさんあった。
進学校なので勉強はもちろん心配だ、
でもそれより友達とうまくやっていけるかな。
中学の頃は社交的な性格だったため
自然と友達も多い方だった。
でも無駄に気の強い性格だったからか
喧嘩もやたら多かった。
それで高校では慎重になろうと思っているのだ。
(優しくて穏和な性格になりたい、、平和にすごそう)
教室にはいると皆静かに席についていた。
私も黒板に張ってあった座席表を見て席についた。
そして担任が来て普通に高校生活が始まった。
仲のよい友達、莉子や七海のおかげで毎日が楽しかった。
周りの子の話題は段々部活の話へ
『ゆきは何入るか決めた?』
きえの声に私は首を横に振るだけ
(私もそろそろ何か入らなきゃなあ…)