翌朝、あたしは自分のベッドから動けずにいた。


ツバサを殺してしまった。


その事実が自分の胸に重たくのしかかって来て、動くことができなかった。


すべての罪を歩1人に押し付けて、あたしは逃げ帰って来てしまったのだ。


一連の出来事を忘れてしまえれば楽なのに、それも叶わない。


あたしは布団を頭まで引き上げて嗚咽をかみ殺した。


どうしてこんなことになってしまったんだろう。


あたしはただ、《絶対命令アプリ》を早く終息させたいと思っていただけだった。


なにも悪い事なんて考えていなかった。


それなのに……!