紗菜がゲーム相手として選んだのは同じクラス保田亜美(ヤスダ アミ)だった。


紗菜と同じグループに属していて、ムードメーカーの1人だった。


しかし、そんな亜美も紗菜からゲームの誘いが来たときは青ざめた顔をしていた。


どうして自分にゲームを紹介したのだと取り乱していた亜美を無理矢理教室から連れ出して、


ひと気のない廊下へと移動して来ていた。


「あのアプリについて調べるって、本気?」


あたしたちが考えていることを説明すると、亜美はムチで打たれたような驚愕の表情を浮かべた。


「もちろん本気だよ。だから亜美にも手伝ってほしい」


紗菜が真剣な表情でそう言うが、亜美は簡単には首を縦には振らなかった。


もちろん、ここまでは想定内だ。