始業式が終わり、
廊下にいた俺は通話を終わらせて教室に戻った。






「妖斗くん!!ねぇ、これから暇?
よかったら遊ばない?」


「カラオケいこーよ」


クラスメイトの女達が教室に入ってきた俺にそんなことを言ってきた。



身体がほんのかすかに震えだした。


「バーカ、こいつはこれから俺と帰んだよ」




直後、窓際の席に座っていた翼にぃが俺に近づき、頭を撫で、乱暴に言い放った。





「何よー翼咲は関係ないでしょ?」




「関係あるんだなー、それが。こいつ、俺の部下だから」




抗議してくる女達にそんなことを言い、翼にぃはウィンクをした。




「えー妖斗くんって白龍なの?」



「………まぁ、一応。後、今日は俺用事あるから、ホントごめん」







俺はそう言い、スクバを取りに
教室の真ん中の列の1番後ろの席まで戻った。