「……なぁ、俺本当に入んの?」



9時ごろ、ご飯を食べ終わった俺と朔は光にぃ達の家に着いた。






「……今更何言ってんの」



「いや、さっきの咄嗟に言っちゃっただけっていうか……」




朔は不安そうな顔をして言った。





「……大丈夫だよ、どうせ全部思い通りになるから」





そう言い、俺は家のインターホンを押した。




すぐに光にぃの手によって、ドアが開いた。





「妖斗!!……おかえり」



目が合うとすぐに、光にぃは俺を抱きしめてきた。






「……うん。心配かけてごめん」




小さな声で俺は言った。






「ああ、いいよ。



えっと、お前は確か翼咲の友達の……朔乃?」



続けて、光にぃは俺の後ろにいた朔に声をかけた。






「……こんばんは、柊朔乃っす」


朔は小さな声で言った。



「ああ、妖斗送ってくれてありがとな。




……なぁ、その髪ちょっと世話焼いていいか?」





突如、光にぃは朔に笑いかけて、そんなことを言った。