……ねぇ、暁にぃ。






ずっとずっと、会いたかったんだよ?





暁にぃがそばにいるだけで、俺は今幸せだって胸張って言えるんだ。





ガラッ。



「暁斗ー、手足動かせないからあーんになっちゃうけど、もうお昼だしお粥食うか?」





その時、空にぃがちょうど部屋に入ってきた。





俺は、慌てて兄さんから離れる。





「……え、……妖斗……笑う……なよ?」






そう兄さんは静かに言った。






「笑わないって」



俺は即座に否定した。







「……妖斗、後で病院の一階にあるカフェに昼食べに行くか俺と」




空にぃは俺を見てそんなことを聞いてきた。








「お昼奢るから、暁斗のことで話がある」



と空にぃが口パクで言ってきた。





「……っ、わかった」





俺は一切の迷いもなく頷いた。