第４章


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「本木 マサチカのアリバイの裏が取れました。

本木は当日東京にいたようで、

犯行時刻に宿泊していたホテルの防犯カメラに写っていた事が確認できました。」



「決まりだ！」

「野崎をすぐに引っ張りましょう！」

「ふざけやがって・・・。
ガサ入れすれば絶対に物証が見つかるはずだ！」



今朝の捜査会議は多くの捜査員がいきり立っている。

無理も無いか・・。


ようやく野崎マサアキという容疑者候補が挙がった矢先、

俺達をあざ笑うかのように鉄槌者が新たな犯行に出た。


今回の被害者、フリーターの西島 キリト。

すぐに洗い出された彼の過去。

現場に何も残っていない手掛かり。

西島をよく調べ上げていないと選べなさそうな、

周りに防犯カメラが全くない犯行現場。


俺達が鉄槌者の犯行だと結論づけるのに今回はそう時間がかからなかった。