同窓会当日。 時間は午後から地元で行われるため、せっかく地元に帰るのだから午前は実家に寄ろうと思った。 一人、電車に揺られながら外の景色を眺める。 雲ひとつない、青空がそこには広がっていて。 綺麗だと、今の自分は素直に思えた。 だけど高校までの私には、こんな綺麗な景色でさえ暗く濁って見えていて 気に留めたことさえなかった。