「実は今日、高校時代の写真を映像化してきましたー!!」
「「「イェーイ!!」」」
それからも時間を忘れるかのようにみんなで騒いでいた同窓会。
そんな時、一人の男が前に立ってそう言った。
みんなもその言葉に対し拍手とノリに乗っている言葉を送った。
もう仕事をしている大人のはずなのに
今この瞬間はみんな高校時代のように子供だ。
そして会場が暗くなり、みんなの前で映像が流れる。
曲付きで、本格的なものだった。
「懐かしいー!」
「これあんたの変顔じゃん!!」
「ぎゃー!黒歴史がぁ!!」
「恥ずかしいなこれ。」
その映像を見ながら高校時代を思い出して、懐かしむみんな。
その中に颯汰が映る写真もあった。
最後に会ってから二年以上が過ぎた。
だけど私の心はまだ変わらないし変わることはない。
今日もつけてきたダイヤモンドのネックレス。
みんな、私に颯汰以外の男ができたと思っているのだろう。
そのネックレスについては誰も触れてこなかった。
一度はネックレスを見たはずなのに、すぐ視線をそらすんだ。