「ふぅー!疲れたぁ」


時計を確認すると、もう7時になっていた。


三時間半くらい勉強してたんだ…。


「だいぶ分かったろ」


「うんっ」


先生は、優しく丁寧に教えてくれた。


私が理解できなくて困ってたら〝理解できるまで説明するから何回でも聞き返していい〟って言ってくれた。


意外と優しい一面もあるんだなー、って感じ。


「テストまでこれぐらい勉強してたら、補充は免れられると思うけど、他の教科も頑張れよ?」


「う、うん」


先生に下から覗きこまれるように見上げられたから、少しドキッとした。


「小さい頃はカナダに住んでたから、英語なら教えてやれるけど」


「え…?そうなの?」


全然そんな雰囲気じゃないんだけど。


英語まで喋れるとか反則!