私が恋することはないだろうし、同じように恋に興味がないお友達がお一人いる。


それが梨奈だ。


だというのに…。


今目の前にいる梨奈は頬を赤く染め、うつむき、こんな事を言った。


〝私、恋しちゃったかもしれない…〟


と。


驚き固まり言葉を失うこと数分。


ようやく私は頭の整理がついた。


昨日梨奈から来たラインは私への悪口とかじゃなく、この恋愛相談で…。


梨奈はついに恋を知ってしまったんだ。


「相手は誰?」


私の問いに梨奈はさらに顔を赤くする。