朝陽に手を引かれるがままに屋上の扉をくぐる。


怖くて顔を上げれないでいる私の手をギュッと朝陽が握ってくれる。



「っ!てめぇよくもココにこれたなっ!!!」


私が屋上に来たことにいち早く気づいた悠がまなみを守るようにして、私たちを威嚇する。


「王嵐のことを裏切ってまなみのことを傷つけておいて貴方はもう新しい男を侍らせているんですね?」


馬鹿にしたように鼻で笑う雅樹は王嵐のハッカーでありながら、真実を見抜けないでいる。