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10月1日 月曜日

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正式に辞令が交付され、秦野部長がうちの部にやってきた。

「今日から、企画部の部長を拝命した秦野
将軍(はたの しょうい)です。
皆さんの力を借りて、企画部をよりよくして
いこうと思ってるので、よろしく。」

初対面の挨拶にも関わらず、銀縁眼鏡の奥の目は、冷たいままだ。

少しは、にこりとすればいいのに…

この先が思いやられる。

今日は、月初の月曜なので、いつにも増して、仕事が多い。

挨拶もそこそこに、私たちは仕事に戻った。

月初更新をかけて、月曜更新をかける。

すると、先月分と先週分のデータが集計されて、各種データを帳表にして出力できる。

私と真由とで、手分けして作業を進めた。

出来上がった帳表を見て、真由が言った。

「爽、これ、まとめて部長に出してきて
くれない?」