サボンの町を目指して再び暑い砂漠を歩く。今回は水分不足にならないようにしっかりと準備をした。

砂漠を歩いていると馬に乗って走っていく行商のおっさんが沢山いる。

恐らく、みんなサボンの町に向かっているのだろう。

サボンの町はこのダイトの国で2番目にデカい町で治安も良いから商業も盛んだ。古代遺跡もたくさんあるから旅人から人気の観光スポットである。

ダイトの国は何千年も前の女王『クレア』を最大の神として崇めている。『クレア』は大昔の戦乱に明け暮れていたダイトを地方最大の勢力に育て短期間の内に世界平和に導いて神に最も近い女王と言われた。

しかし、その軍事的手腕と政治的手腕を恐れて某国の暗殺部隊に襲撃され若くして亡くなったという。

そんな偉大な女王の墓がサボンの町には有り、毎年この時期になると『クレア』の聖誕祭として国一番の祭りが始まるのだ。


・・・うむ、私も祭りを見てみたいぞ!