時計に目をやると、時刻は9時40分を示していた。 「そろそろ行かなきゃ...」 わたしは重い腰を上げて玄関へと向かった。 外に出ると、これでもかと言うくらい日差しが降り注いでいた。 みんな、こんな熱いなか練習しているんだ。 わたし一人、クヨクヨ考えすぎなのかも...。 暁なんて、早々にこの家を出ると決断してしまったし...。