ケータイ小説 野いちご

お嬢様、今夜も溺愛いたします。

「っ…可愛い。可愛いすぎです、お嬢様」



「き、危機管理?」


「はい」


その瞬間。


「っ!?」


「くっ、黒木さんっ!?」


「はい。どうされましたか?」


「どうしたもこうしたもないですよ!
どうして私を抱きしめているんですかっ!?」


そう。


私は今、黒木さんに抱きしめられている。


「理由は先程述べた通りでございます」


「理由って……全然理由なんかじゃないですっ!!」


理由の意味、1回辞書で調べてよ!!

日本トップレベルの大学に通う大学生なら、知ってて当然だよね!?


「く、黒木さんっ……そんなにぎゅーってしないで下さいっ……!く、苦しい……」


「っ、可愛い……可愛すぎです、お嬢様」


「な、なにいって……!?」


後頭部と腰に優しく回された手。

首に擦り寄るかのように、肩に乗せられた頭。


「っ……」


こんなの。


ドキドキしすぎて心臓が壊れちゃう……



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