ケータイ小説 野いちご

名前で呼んでよ、黒瀬くん!【完】




「お前邪魔。」



「ゲッ、」



振り向くと想像した通りの人物が立っていた。



二学期最初の登校。
9月に突入したというのに、この暑さの中久し振りにみんなに会える、と楽しみにしながら教室に入った私。


そんな私が1番に声をかけられたのが、ドス黒く不機嫌そうな彼、黒瀬岳の声だった。



…二学期そうそう最悪のスタートだ。




「教室の入り口に立つなよ、邪魔なんだよ。」



『そんなことも分からないのか低脳』と言葉を続ける黒瀬。



…ムカつく!!!



「うるさいなぁ!黒瀬が話しかけたから止まっただけでしょ!!」



「別に話しかけてねぇよ、自惚れんな」



そう言ってニヤッと笑う黒瀬。



「うぬっ…!?」



二学期になってもこいつの性格の悪さは健在だし、クラス替えのある四月まではこいつと同じクラスだなんて最悪すぎる。


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