「ゆめ、本当に大丈夫か?」


「うん、大丈夫だよ。

佐倉と、待ち合わせしてるから大丈夫。

先生ってまるで、お兄ちゃん見たいだね」


「…………」



ついに月曜日の朝を迎えた。


ゆめは俺と登校するわけにも行かず、先に出ると言うゆめが心配で仕方ない。


なのに、佐倉と待ち合わせしてるとか言うし。

しまいには、お兄ちゃんみたいとか言うし。

コイツ意識してなさすぎーーッッ


「じゃあ行くね」

ドアノブを回すゆめの手を握り、片方の手はドアに手をつき行き場を無くす。


「先生………?どうしたの?」


目を見開くゆめ。