いつもとなにも変わらない朝
いつもと変わらない目覚ましの音楽
「おい、時間だぞ。起きろ。」
「んー?あー…おーはーよー」
「寝ぼけてるな」
「んふふっ」
いつもと変わらない会話
「よしっ!今日もがんばるぞ~!」
「がんばってな」
変わらないと思ってた。なにも。
--IN Office
「おはようございます!笹倉さん!」
「お、おはよう小山さん!」
私にはこの間ソルと恋愛について話してから
ある計画をたてた
「あの、ちょっとお話したいことがありまして…」
「小山さんがそんなこと言うの珍しいね、どうしたの?」
その名も、アネーサちゃんとソルをくっつけよう作戦!
だから、アネーサちゃんにも聞かれてはいけないので
「スマホを置いて二人っきりで話したいです」
「え~?告白?」
冗談っぽくふざけた感じで微笑みながら言う笹倉さん
「いいえ!とにかく、会議室行きましょ!!」
そして、笹倉さんに事情と計画を説明した
「やっぱりアネーサはソルくんのこと好きなのか」
「絶対そうですよ。反応が恋する乙女です。」
「でも、ソルくんは?アネーサのことどう思ってるの?」
「同期みたいなものって…言ってました…」
「え、それだと結ばれないんじゃ…」
「でも!コンシェルジュにも恋愛をする権力があるって、恋愛って楽しいものって分かって欲しくて…」
「そっかぁ……」
やっぱり、ソルがアネーサちゃんを好きにならないと
意味が無いよね
諦めるしかないか…
「あ、分かった」
「へ?」
「僕達、付き合ってることにしてWデートしてみる?」
「笹倉さん、正気ですか」
「ん?正気だよ?」
「私、生命の危機をともないます」
「えっなんで?笑」
「笹倉さん、人気あるんですよ?女子社員に。」
もし、誰か1人に2人でいるところを見られてみなさい。
私、絶対次の日フルボッコにされちゃう
「まあ、大丈夫でしょ!!」
笹倉さんは完璧だけど、
たまにみせるテキトーさがこわい。