「……これからどうすればいいんだ」 焼かれている奈々絵を見ながら、思わずそんな言葉を口にしてしまう。 いつも俺を導いたのは奈々絵だった。 死ぬのをやめようと思わせてくれたのも、泣き虫で意地っ張りな俺の化けの皮を剥がしてくれたのも。 まるで心にぽっかり穴が開いたみたいだ。 家族にも親戚にも一切慕われなかったその親友は、俺からすれば誰よりも慕っていた奴で、命の恩人で、神様だった。 悲しすぎるくらいに。