ケータイ小説 野いちご

早く気づけよ、好きだって。

Lovers*2
動き出す恋時計


夏休み前のテスト週間が終わった。

蓮に付きっきりで勉強を教えてもらった結果、どの教科も平均点以上取ることができてホッと胸を撫で下ろす。

ようやくこれで夏休みを満喫できそうだ。

去年は受験で勉強ばかりしていた分、今年の夏は思いっきり遊んで弾けたい。

五日後に迫る夏休みを楽しみにしながら今日最後の授業を終え、ホームルームが終わって掃除の時間がやってきた。

みんなそれぞれの持ち場に散っていき、私を含む数人だけが教室に残って掃除を始める。

教室掃除の役割分担は特に決まっていないけど、早く帰りたい一心でみんながそれぞれテキパキと動いていた。

その中でまだ手がつけられていない場所を探す。

黒板が最後の授業で使ったままになっていたので、私は黒板の前に立って黒板消しを手に取った。

近くから消していくと、白い粉がハラハラと宙に舞う。ケホケホと咳をしながら、それでもなんとか届く範囲に手を動かした。

だけど上の方だけが背伸びをしても消すことができない。ピョンピョン跳ねながらやってみたけど、綺麗にならずまばらになってしまった。

こんな時、あともう数センチ背が高かったらって思ってしまう。

仕方ない、椅子に乗って消すしかないか。


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