ケータイ小説 野いちご

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早く気づけよ、好きだって。

Lovers*2
ドキドキとズキズキ


あれから二週間が経った。七月に入ってようやく梅雨が明けたかと思うと、うだるような暑さが同時にやってきた。

でも私は夏は嫌いじゃない。だって楽しいイベントがたくさんあるし、日が長くなって夜まで明るいんだもん。

高校生になって初めての夏休みというビッグイベントもあるし、浮き足立つのは仕方がないことだと思う。

んふふ、早く夏休みになれー!

「おい、聞いてんのかよ?」

「へっ? あ、水野君。なに?」

ルンルン気分で振り向けば呆れ顔でこっちを見る水野君がいた。

あれ?
そういえば、今は授業中なんだっけ。
ん?
なんだかみんながこっちを見ているような気がする。

「え? なに? 私、なにかした?」

「なに寝ぼけてんだよ、当たってんぞ」

「えっ!?」

うそ。

聞いてなかった。

恐る恐る前を見ると教卓に立つ先生が呆れ顔を浮かべていた。

ど、どうしよう。どの問題が当たっているのかわからない上に、教科書すら開いていないなんて終わってる。

「夏目ー、お前なぁ。こんな問題もわからないようじゃ、今度のテストは赤点だぞ」

いや、問題がわからないんじゃなくて!
問題が載ってるページがわからないんですー!


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