「おはよー!」
「あ、おはよ~」
私は毎朝、親友の美咲と高校に通っている。
美咲は、笑顔が可愛く、やわらかい雰囲気で皆から好まれる性格だ。
そして、翔の好きな人でもある。
また、そのことは部内で噂になりつつある。
「ねえねえ美咲!」
「ん?どうしたの?」
「美咲はさ、翔のことどう思ってる?」
「えっ!・・・・・・実は、ちょっと気になってるの」
チクッ
ん?なんだろう今の・・・
私は、胸の誤作動を覚えながらも、二人の両想いがわかり、喜んだ。
「そっかーおめでとう、頑張ってね!」
その痛みが悟られないように、平静を装った。