————桜庭高校、吹奏楽部。
そこは、県内でも有名な強豪校だった。
そんな吹奏楽部に入っている一ノ瀬莉夏にはある悩みがあった。
それは、同じパートの後輩が練習中にふざけていること。

「ねえ、相談があるの!」
莉夏は、同じパートである翔に相談した。
「ん?なに?」
しかし、目の前には後輩がいる。
ここで相談はできない。
「今日空いてる?」
「んーまあ、いけるけど」
「じゃあ、ちょっと電話するね!」
「あ、わかった」

この電話が全ての始まりだった。