ケータイ小説 野いちご

タイトルなし

病院
瞳side


「倉内さん、こんにちは。」

「こんにちは…」

「晴ちゃんの主治医の遠藤琴美です。そして今日から倉内さんの主治医にもなりました。倉内さんだとちょっと堅いから瞳ちゃんって呼ぶね。」

「はい…」

「じゃあ早速診察始めたいんだけど…そんなに緊張しなくて大丈夫。じゃあ、リボン外してボタンも上から3つ、外してね。」

「はい…」


だめだ、手が震えて上手く動かせないよ…


「瞳ちゃん、そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。」


そう言いながら後ろに控えていた看護師さんが手伝ってくれた。


「大丈夫。」


そう言って、最後に背中をさすってくれた。
ちょっと落ち着けたかな。この看護師さん、優しい。


「それじゃあ始めるね。」


遠藤先生がそう言っても、まあ緊張はするけど最初みたいにガチガチになることは無かった。


「さっき晴ちゃんの見てたからわかると思うけど首元から胸側、背中側にそれぞれ聴診器を入れて音を聴くよ。その後に服の下からもう一度聴診器を入れて音を聴くからね。音を聴き終わったら首をちょっと触わるからね。準備はOK?」

「はい。」

「じゃあ聴診器入れるよ。」


説明通り、首元から胸元に聴診器が入れられた。


「ゆっくりすってー、はいてー。すってー、はいてー。そのまま続けてー。」


最初、聴診器が当てられた時には少しビクってしたけど看護師さんが手を握ってくれてまた少し落ち着いた。


「次背中行くよー。」


そう言われ、聴診器が入れ直された。相変わらず看護師さんが手を握ってくれてるからなのか、気持ち的に余裕がある。不思議だなぁ。


「すってー、はいてー。すってー、はいてー。」


遠藤先生の声掛け通りに出来ていることに驚く。


「よく頑張ってるね!次で聴診は最後だよ、もう一息頑張ろう!ちょっと服ごめんねー。」


今度は服の下から入ってきた。


「すってー、はいてー。すってー、はいてー。はい、おしまい!よく頑張りました、上出来だよ。最後に首だけ見せてね。」


そう言ったあと、遠藤先生が優しく首に触れてきた。


< 46/ 56 >