ケータイ小説 野いちご

タイトルなし

事の発端
晴side


瞳が口パクでなにか伝えてきた。


「みゃ・く」


みゃ、く…脈?はかったのか…
熱があること、バレなければいいけど…

私は後ろから6人目。あと3人入ったら次は私。
喘息があるから瞳ほど病院に慣れてない訳では無いけどやっぱり嫌なものは嫌。
それにちょっと気持ち的にも体的にも疲れてきているからか喘息の症状が昨日より出ているように思う。
…ちょっとゼーゼーする。


朝から体育館に行ったり経営室に行ったりで移動が多かったし、こういう日はあんまり楽しいことなんてないから、そりゃあさ、当たり前のように疲れちゃうよね。

それにどんどん顔色が悪くなっていく瞳のことを見てたら、瞳大丈夫かなー?でもきっと私も瞳と対して変わらない見た目してるんだろうなー、なんて考えちゃうわけ。

考えちゃうから自覚したくもないのに自覚しちゃってどんどん体も辛くなっていくし。


ちょっとだけ緊張しながらもそんなことを考えていると意外と早く時間ってすぎちゃうみたい。次に人が出てきたら、私が部屋に入る番だ。


…嫌だなぁ、嫌なものは嫌だもん、仕方ないよね。


つくづく私も往生際が悪い。

< 22/ 56 >