少女が目を覚ましたのは、それから半日経った後だった。


瞼が小刻みに震えたのち、少女はハッとしたように目を開けた。


あたし……?


瞳に映る緩やかにドレープのある布。天蓋のあるベッドの上らしいことはわかった。


どうして……?


少女は身体を起こそうとしたが、身体はいうことをきかない。


少しだけ上半身が持ち上がったものの、力なく白いシーツの上へ落ちる。


ここはどこ……?


頭を横に動かすと、豪華な深緑色のビロードのイスに足を組んで座っている青年と目が合った。


「起き上がれないようだね?」


少女はぱちくりと瞬きを数回した。


次の瞬間、大きくかぶりを何度も振り身体を動かそうとした。


逃げようとしたのだ。


しかし身体はいうことをきかない。