ケータイ小説 野いちご

ヴァンパイアの花嫁


倒れていた場所へ

「レオン様……あたしが倒れていた所を見たいのですが……」


恐る恐るお願いをするシェリル。


「やめた方がいい。外はかなり寒い」


馬車の中へ入るとケープの上から毛皮の布を足の上にかけられた。


「でも……」


滅多に外へ出ることがない自分はいつその場所へ行けるかわからない。


だがシェリルはレオンの瞳を見て言うのを止めた。


1から10まで面倒を見なくてはならない自分に嫌気がさしているのかもと。


すっかりしょげ返ってしまったシェリルを見てレオンは馬車の外にいるダーモッドに命令する。


『シェリルが倒れていた場所へ向かえ』


シェリルには聞こえない言葉がダーモッドに向けられた。





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