自分の傍らで小さな寝息をたてているシェリル寝顔を眺めていた。


300年生きてきて、初めて愛し合った気がする。


100年前のシェリルに覚えた気持ちとは違う。


名もなかった少女への愛おしさがレオンの胸に芽生える。


闇の中でシェリルの甘い香りを堪能する。


ヴァンパイアなら誰もが欲しがるであろうシェリルの血。


甘い匂いを放ち、酔わせる。


シェリルと愛し合った自分は、今までに無いほど活力がみなぎっている。


今まで人間と戯れた時とは、比較にならないほどだ。


同じ行為をしても、これほどの満足感は得られない。


シェリルはレオンにとって特別な存在になっていた。