「あの、お話があるのですが…」

「何や? はよ、言うてみ?」

「その…ですね…」

「そんなためらわんくても、ええで。」

「では、言います…」

1人の男子は咳払いすると、もう1人の男を見つめて、言い出した。

「良いホモのネタが、思いつきません…」

「はい?」

聞き返してしまう、関西弁の男の子。それもそうだろ、突然にそんな事を言われても、困るだけだ。

「あなたって、好きな子とかいません?」

「な、何や!? グイグイくるなぁ…」

少し困っている様子を見ても、こちらを見てくる。すると、口にした。

「僕、貴方をネタに、漫画を描きたいんです。同人の…」