ケータイ小説 野いちご

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イジワルな彼は私を溺愛しています

水沢有紀
出会いは偶然に

三月の御坂通り。別名ナンパ通りにて。

私は今大ピンチだ。

両手と背中には受験が終わったことに調子にのって買いすぎたBL漫画。

前にはナンパをしている男三人。

合気道四段の私でもこれでは投げることはおろか逃げれるかどうかも怪しい。

助けを求めるため周りをチラチラと見てみるが目があってもみんな見て見ぬふりだ。ここは面倒事を嫌う若者が多いから、ナンパ通りなのだ。

「すいません。急いでいるんです」

「そんなこと言わずにさー。ちょっとだけ一緒に遊ぼうよ」

「ねえ?行こうよ。可愛い子ちゃん♡」

誰が行くか。

「すいません」

「えー、つれないなあー」

うるさい。しかも私はまだ中学生だ。まあ、来月から高校生だがどちらにしてもナンパする相手にしては幼いだろう。


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