「う…ん。やっと、歪みが治まった。」

すると、さっきと同じ場所にいるし夕方のままだった。

きっと、さっきのは夢だったのかも。

私は、家に向かった。

まだ、両親は帰ってないだろうけど少し家で落ち着きたいし。

私は、家の玄関の扉を開けたその瞬間だった。

家に出る前に消したはずの電気がついていることに気づき、私は慌てて扉を開けた。

「!?幸!!」

「お父さん!お母さん!!」

「今までどこにいたんだ!?心配したんだぞ!」

「心配…?私を?」

「当たり前だ!!他に誰がいる!?」

その言葉に、私は頬を伝って涙がこぼれた。

こんな私のこと、心配してくれた嬉しさと凍っていた心を溶かしてくれたその言葉に私は涙が我慢で

きなかった。

「ありがとう…。心配してくれて…!」