ふたりは口づけを交わし



はじめて体を重ねた



驚くほど自然な流れで抱き合えたのは




お互いの温もりを分け合い




お互いの存在を確かめたかったからかもしれない




抱き締めあったまま眠った二人は




こんなにも満たされた時間があることを初めて実感していた




冷えきった栞菜の体は啓吾の熱を吸収し




温もりに包まれた