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どうでもいいから君がいい

どうでもいいから君がいい


「はい、どーぞ」



ひじが当たってコロコロ転がり落ちてった消しゴムを、隣の京くんが拾ってくれた。

あたしと目を合わせて、ニヤッと笑う。



ありがとうって手を伸ばそうとしたら、案の定さっと引っ込められた。



消しゴ厶は、京くんの背中に回って見えなくなって
そしてまた、前に戻ってきたかと思えば。




「さて、どっちでしょう?」




今度は、目の前にグーが二つ。


少し骨ばった京くんの拳。青く透けて見える血管が今日も綺麗。




「うーんと……右? あたしから見て右」



右の方が、ほんのちょっと大きく見えたから。

入ってない方をわざと大きく見せようとしてるのかもしれない、とか考えてみたけど、ここは取りあえず素直に……と。




「はい違いまーす。バーカ」


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