と、盗聴器!?

思わない発言に驚いてしまった。

「な、何でそんな物を…」

「そんなの決まっているだろ。
お前らを監視するためだ。
余計なことを言わないか……案の定
姉貴が余計なことを言いやがったけどな」

ため息を吐きながら言ってくる。

副社長にお姉様との会話を聞かれてしまった。
ドクンッと心臓が高鳴っていた。

どうしよう……。

他人に自分の辛い過去を勝手に話されるのは、
いい気がしないだろう。

でも……それなら

「勝手に過去を聞いてしまったのは、
申し訳ありませんでした。
でもこの事は、他や社長には、絶対に話しません。
ですから本心を話して頂けませんか?」

「副社長は、ずっと社長を
守ってこられたんですよね!?」

本当は、不器用なだけで
優しい人なのでは……。

すると副社長は、
アハハッと大笑いした。