「さぁな。それに、いちいちお前に言う必要はない。
俺が自分のモノに対して躾をしたまでだ。
俺に指図をするな」

副社長は、殴られた時についた唇の血を
拭きながら平然とした態度で言ってきた。

それにカッとした社長は、
副社長の服を掴んだ。

「お前は、自分のした事が分かっているのか!?
一歩間違えたら萌を殺すところだったんだぞ!!
それだけではない。
お前は、萌に対しても失礼なことばかりしやがる。
萌や俺を何だと思ってんだ!?」

社長は、私のために副社長に怒ってくれた。

しかし副社長は、平然と……いや。
さらに冷たい表情で 

「離せ。アイツをどうしようが
お前に指図をされる必要なんてない。
フッた立場の人間が」

社長を挑発してくる。まるで
わざと怒らせようとしているように見えた。

副社長……?

そうしたらキレた社長は、副社長の離すと
ギロッとに睨み付ける。

「もういい。お前の行動には、
正直もう我慢の限界だ。俺は、この家を出て行く。
萌を連れて行くからな」

えぇっ!?
出て行くって……社長がですか!?