「ふぅー…… よし!!!」
気合いよし!今日も一日が始まる。

『おはよう。結愛さん。』
ハッ!
「おっ、おはよう。」



私が今いるのはちょーお金持ちばかりが集まる天王学園の正門前だ。朝は黒いテカテカの高級車ばかりがズラリと並び、その中からはいわゆるお嬢様やお坊ちゃま達が降りこの正門をくぐる。
私もワケあってこの学園に通っている。毎日通っているいる学校だが、こうやっていつも気合い入れてから入るんだ。


『キャー!!!来たわよ!』
『今日も5人そろってだわ。』
『やっぱりオーラが違うんだよな』

『『『おはようございます!蓮斗さん。海良さん。勇輝さん。玲さん。菫さん。』』』


「まただよ」
そう、この5人はこの天王学園でも五星とも言われているトップの方々だ。毎朝、同じ時間に5人それぞれ自慢の愛車でやってくるのだ。そしてその5人が通る道はひらかれ、皆が声を揃えて挨拶をする。なんとも不思議な光景だ。
まっ、私は興味ないけどね。
はやく中に入っちゃおっと。