ケータイ小説 野いちご

黒曜石

人間性

12月25日
寒空の下、イルミネーションで輝く街はクリスマスで盛り上がり初々しいカップルが恋人繋ぎで歩く特別な日。

そこには場違いにも痛々しい生傷を晒ながら何かから逃げるように必死の表情で走る兄妹がいた、いや兄が大事そうに抱えている赤ん坊を数えるなら三兄弟か。

人々は怪訝な表情をしながらも声をかけず走り去るのを眺めるだけ。
人間なんて所詮こんなものだろう。

しかし偶然か必然か、幸か不幸かこの街は警察にも信用されているある暴走族の縄張りだった

そんな彼らが明らかに普通じゃない兄弟を放っておくか、否、確実に保護案件だろう。

たまたま彼女とデートに来ていた下っ派Aはまとめ役の青年に緊急連絡をした。

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