そうして騎士団での会話が済むと、私はリュカさんとシャノンさんに連れられてシュヴァイネル家に向かう事になった。


シュヴァイネル家は騎士侯爵家で代々騎士団に所属してきたという。
シャノンさんが跡を継いで女侯爵になるという。
リュカさんはお母様の生家のリュネブル伯爵家の跡を継ぐのだそうだ。
侯爵家は騎士であれば女性でも侯爵位を継げるお家らしく、シャノンさんが継ぐことにしたそうだ。


そんな二人に連れられて辿り着いたシュヴァイネル家は簡単に言えば、豪邸だった。
ヨーロッパ貴族の豪邸的な、広くて豪奢な作りのお家。
とっても間違った場所にきた感が半端ないのだが、致し方ない。
だってこの世界で生きていくんだもの。
やるしかない!


気合を入れて、私はその豪華なお家に一歩を踏み出した。


大きな扉を開けた玄関ホールには、豪邸の象徴?
螺旋階段が見えるし、取っ手やらそこかしこの装飾は銀だったり金だったり。
でも、華美なのに上品に収まってる。
ここの家をデザインした人は十分にセンスを感じるのに。
何で、ここでも貴婦人や、メイドや執事の服が残念!
本当に残念!!
誰も彼もが美形なだけにもったいなくて、叫び出したくなるのを必死でこらえた。


そこに、さらにもったいない超絶美形が出てきた時、頑張って耐えた私を誉めてほしい。