……ベッドから起き上がって、軽くあくびをする。
「ジュリア様、もう起きていらしてたのですか?」
ノックの音とともに訪れたリュートが、驚いたような顔で見る。
「…たまには、私だって早く起きるわ…」
言って、
「……もう、いつまでもあなたの世話になるばかりではいられないもの……」
そう続ける。
「…そうでございますね。素敵なパートナー様にも恵まれたことですし……」
微笑む彼の顔を、どういうつもりでそんなことをという思いで睨み据えて、
「リュート!」
と、傍らに呼びつけた。
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