もう君が眠ってから二十年が経った。 君が眠りにつく前に産まれた娘はもう今年二十歳になる。 俺ももう四十過ぎたし、君も眠り続けたまま四十を過ぎた。 ねぇ、いつになったら起きる? 君の声が聞きたい。 君の温もりを感じたい。 俺だけじゃない、皆君が目覚めるのを待ってる。 だから、早く起きて。 冬雪──。