「葉桜ね」と長月遥。

イデアルは読んでいた小倉百人一首の本を閉じると、同意する。

「そうだよなあ」

とイデアル。

水守市。
自然が豊かな街だ。

田んぼや湿地帯が多い。

「今度みたらし団子が食べたいわね」と長月遥。
「同意だよな」とイデアル。

俺も同意する。

みたらし団子。

故郷か。