龍が柚の両親と電話した翌朝

早めに出勤してきた智に
まだ人の少ない食堂に呼び出された



「おう。おはよう」


「おはよ
龍昨日はどうだった?」


「昨日は夕方柚目が覚めて
少し話せてご飯も食べれたって

そのあとご両親とも連絡とって
目真っ赤にして帰ってきたよ」


「そっか…ご両親はなんて?」


「2人も辛いはずなのに
龍のこと励ましてくれたって。
もっと頑張らなきゃって吹っ切れた顔してた
でも逆に心配だよ…」


「そうだな…
龍仕事以外のことにぼーっとしすぎて
いつ倒れるか心配だよ。
龍が思ってるより無理してること
多分本人気づいてないから」



「柚に大学のこと話すまで
多分この状態続くのかな
俺らが支えてやらないとだけど
その前に龍の体力が続くかどうか…」



「もっと頼ってさえくれれば
俺らもどうにかできるんだけどな…」



「とにかく龍のことは
何か気付き次第俺らで共有していこ
飯も食わないままが多そうだから
昼休み被ったら連れて行ったり
昨日みたいにさし入れよう」




「そうだな。
ここが踏ん張りどころだな」




2人で支える決意を固めて
医局に戻った