「西島さん!!お願いがあるんだけど……」






昼休み。




教科書を机の中に片付けていると、他のクラスから何やら私に頼み事がある様子でやって来た1人の女子生徒に声をかけられた。





この様子は魔法かな?







「どーしたの?」




「実は……」







いつものように慣れた様子で女子生徒の頼み事を聞こうと話し始めた時だった。








バンッ







「悪ぃ、先約は俺だ」






女子生徒と私の間、つまりは机の上に思いっきり手を突き青葉くんが話に無理やり割り込んできたのは。