「はあぁぁぁあああ〜〜〜」

おもーい溜息をつく

学園長・・・・・・

教員室に行けって言われて

行こうとしてるんだけど・・・・・・

「パンフレットがあろうがなかろうが同じじゃない!」

広いよ〜

迷子だよー

完全に迷子!

「うう・・・・・・誰かタスケテクダサイ」

神よ〜!

「あれ?誰?」

「へ?」

長ーい廊下を歩いていると

誰かから声をかけられた

後ろ?

「ん?」

振り返ってみると・・・・・・

背の高い高校生くらいの男性が立っていた

うわぁ、カッコイイ

サラサラの黒髪に端正な顔立ち

しかも背丈高っ!

絶対にモテるな、この人

「見かけないね。転校生?」

「あ、はい。今日からお世話になる、初等部五年の神崎彩音です」

「神崎?」

うっ、バレた?

「へぇ。ってことは今から教員室?」

「な、なんでわかったんですか?!」

「いや、さっきから見てればウロウロと・・・・・・」

見られてたんだ・・・・・・恥ずかしいっ!

「それじゃあ案内するよ」

「えっ、いいんですか?!」

「別にいいよ。俺今から暇だし」

「あ、ありがとうございますっ!」

ラッキー!最高!

「あ、俺、高等部二年の東陸ね。よろしく、彩音ちゃん」

「東・・・・・・先輩」

「ん」

手を引かれて案内される

ふふふ・・・・・・

「どこから来たの?」

「えっと・・・・・・ちょっと遠い所から」

「へえ・・・・・・」

まあ、遠いといえば遠いでしょ?