「おいひぃー」

チョコレートをぱくぱくするあたし、彩音です!

人間界に帰ってきて、数十分

あっという間に登校時間。まあ、寮だから近くて遅刻はまず無いと思う

多分・・・・・・

「お前のせいで朝食食べ損なったんだけど?」

「ふぁんのふぉと?(なんのこと?)」

「まず、チョコを仕舞え」

「ふぐぐぐ・・・・・ごくん───で?なんのこと?」

急いでチョコレートを飲み込み、部屋で着替えている美里に問う

あ、あたしはもう制服に着替え終わったのだ!

「どうもこうもねぇよ!お前が駆け出してったからついて行こうとしたんだろーが!」

「なんで?」

「おまっ・・・・・・お前なぁ!治癒しか持ってねぇんだろ!攻撃持ってねぇと悪魔に遭遇したらどーする気だよ!」

「・・・・・・ごめん」

「はあ・・・・・・もうするなよ。っていうか誰か着いてきてもらえ!」

「じゃあ、美里呼ぶから!」

「はあっ?!」

「だって、今回は着いてきてくれようとしたでしょ?ってことは、今度も来てくれる?」

ずいっとブラウスに着替え中の美里に顔を近づけた

ちょいと図々しいけどね、これ・・・・・・

「ふざけんな」

「ふざけてませーん」

「・・・・・・殴られたい?」

「・・・・・・遠慮しとく」

「あっそ」

変な会話を終えて、あたしは聖理奈に近寄る

「着替え終わった?」

「ええ。見ての通り」

聖理奈はリビングにあるソファに腰を下ろす

そして、あたしにチョコレートを要求した

手に持っていたチョコレートを手渡す

パッケージを開けて、聖理奈はビターチョコにぱくついた