「愛希ちゃん、私、彼氏できた。」


え・・・・・・?


「そうなんだ。」


「今日、彼氏と帰っていい?」


「うん。いいよ。」


「ごめんね。」


「いいのいいの。彼氏との付き合いは大切だからね。」


「うん。じゃあ、また明日。」


手を振られて振り返して、あたしは教室を出る。


瑞野 愛希。


ごくごく普通の高校生・・・じゃないのかな?


あたしは、親友が好きなのだ。


え?


当たり前だって?