〝strawberry〟というバー兼カフェに勤めること3年。
昼間はカフェになってて、夜はバーになってる店だ。
「渚ー。お前いい加減盛り付けをオシャレにできないのか」
strawberryの店長兼マスターの野原隆(のはらりゅう)さんが俺にダメ出しする。
「じゅうぶんオシャレっス」
隆さんは、少年院に入ってたことがある俺を嫌な顔せずに雇ってくれた恩人だ。
30代後半らしいけど、20代に見える。
従業員は俺だけだ。
狭い店だから充分足りてる。
「どこがだよ。この店の名前にも使ってる苺をそんな風に乗せるなって」
「手本と変わんないッスよ」
「よく見ろ。角度が12度ズレてんだよ」
「見ても分かりません」
隆さんとはプライベートでも仲良くしてもらってる。
昼間はカフェになってて、夜はバーになってる店だ。
「渚ー。お前いい加減盛り付けをオシャレにできないのか」
strawberryの店長兼マスターの野原隆(のはらりゅう)さんが俺にダメ出しする。
「じゅうぶんオシャレっス」
隆さんは、少年院に入ってたことがある俺を嫌な顔せずに雇ってくれた恩人だ。
30代後半らしいけど、20代に見える。
従業員は俺だけだ。
狭い店だから充分足りてる。
「どこがだよ。この店の名前にも使ってる苺をそんな風に乗せるなって」
「手本と変わんないッスよ」
「よく見ろ。角度が12度ズレてんだよ」
「見ても分かりません」
隆さんとはプライベートでも仲良くしてもらってる。