千「ごきげんよう」



「あ、赤羽の…っ」

「いつみても素敵だ…」

「存在感がちがうな」



ただいま私達はすごい高級ホテルにいた。

あのあと、私はメイドに奈津は執事に、服を着せられある程度の設定(?)をつけられた。



当主「うおっほん。…アレが財前現当主だ」



コソッと言われた当主の言葉につられて、そのまま目線を進ませる。

そこには、スラッとした男がいて、陸に似ていた。

この人が財前家の当主。風格がある。



財前「おや?…赤羽財前の!」


当主「赤羽時見の当主、源三郎でございます」



財前「そう固くならないでくださいよ。」



千「お久しぶりです、娘の千代です」



財前「おぉ、ずいぶん大きくなられて…。どうだね、前に出した2人の婚約。勧めてみる気はないかね」



当主「その件なんですが、息子さんはこちらに来ておられないんですか?」



財前「来てますよ。そこらへんのイスに座ってます」



ははは、ぐったりしてるんだろうな。




当主「よければ、婚約の件勧めていただけますか?娘も同じ学校の彼なら、と思っているようで」



財前「本当かい?!…嬉しいな〜。じゃあ、今度見合いの席をもうけよう。」



当主「感謝いたします。…それより、陸君はこれから学校はどうするんですか?…時期当主になられるんですよね」



財前「うむ。…学校はやめさせようかと思っている。」



千「どうしてですか?!!………は、申し訳ございません!」



財前「ハッハッハッハ。かまわないよ。…陸にはあの学校は狭いかと思ってね」



千「そんなことは…」



財前「そうかな?…財前家の長男があのような学校で卒業して、得をするかな?」